ぽんてんのブログ

アラフォー介護職が語る~仕事と音楽と歴史~

利用者さんの発熱

こんにちは。

 

ぽんぽんと申します。介護職をしています。今は、デイサービスで勤務しています。

 

さて、先週私の勤務するセンターの近隣市内でコロナウイルス感染が報告されてから2週間が経とうとしています。

 

最初に報道されて以来、新たな感染報告も無く落ち着きを見せているように思います。

 

そんな中、頑張ってくれているスタッフ達。感謝の気持ちでいっぱいです。

 

しかし、事態の収束の目途がつかない事からのストレスは確実にあると感じます。

 

今日は、そのお話をしたいと思います。

 

結論:迷ったときは、原点に戻ろう。福祉の原点は、「相手本位」。

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現在デイサービスでは、行政からの通知もあり、自宅で体温を測定して「37.5度以上ある利用者・スタッフ」は勤務出来ません。それは、当然のこと。

 

しかし、あるスタッフが、

 

「利用者が自宅で測定した体温は信用できない。玄関で測ろう」と意見を出しました。

 

なぜ、そんなことを言うのか経緯があります。ある利用者さんが原因でした。

 

その利用者さんは、息子さんとの二人暮らし。デイに送り出せないと、息子さんは仕事に行けないのです。

 

その日、うちのスタッフがお迎えに行くと、息子さんから「36.5度でした」とのこと。

 

しかし来所後、改めて体温を測定すると37.5度以上あったのです。

 

別のスタッフは顔色を変えて、私のところへ来ました。そして、

 

「すぐに帰ってもらいましょう」

 

その意見は正しいかもしれない。いや、正しい。しかし、その利用者さんは脱水症をよく起こす方で、ついこの前も同じことがあったのです。(脱水症は熱発を引き起こす)

 

僕は、現場リーダーと看護師ですぐ話をしました。

「咳や鼻水なども全くない。おそらく脱水だろう。昼食を食べてもらった後、ご自宅へお送りする」ということで結論が出ました。

 

ウイルス感染について考えた場合、非常に危険な判断だったかもしれません。

結局、昼食後には37.5度まで下がりました。

 

しかし、別のスタッフはこのことを良く思わないようで、明らかに不満そうでした。

 

本当は、すぐに送るのが正解なのかもしれない。

 

でも、来所後すぐに送ることは、どうしても出来ませんでした。

息子さんへ連絡したところで、繋がるか分からないし昼食も用意はしてないでしょう。

 

これは、今現在コロナウイルスがこの程度に収まっているからそうしたのかもしれません。

 

もし、これ以上感染が拡大すればもう同じ対応は出来ないだろうと思います。

 

次回から、体温計を持参し測定しようと思います。息子さんには申し訳ないけど。

 

 

熱があれば来所できないというのは「ルール」です。

 

でも、これだけは言いたい。

 

僕は常に「相手本位」で居たい。福祉の人間はそうあるべきだと思う。

 

未知の感染症を相手に、「正解」を出すのは難しい。

 

利用者さんの生活事情を知っているだけに、白を白、黒を黒と言いにくいときもある。そんなことを感じました。

 

現在、地域によってはデイサービスを閉鎖している事業所もあります。

 

この事態が一日も早く収束し、笑顔で通所できる日が来ることを願っています。